現在の薬の大部分は“食べ物”に由来食育界や栄養界でも、薬膳を習得すべきとする意見が強い
「食べ物それぞれが持つ特性、薬性、即ちクスリの原点となる考え方です。これは「中医営養学」即ち “薬膳”」
食べるという事は私たちの心身を含むカラダ・生命の維持に必須の要件です。又、食べ物は“人に良い”物をさし、食べ物である以上どんなものでも人に良いはずです。しかし、何故、『病は口から』と言うのでしょうか。 “食べる”を考える上で、「食べられるもの」と 「食べるもの」の違いを認識することが忘れられている今の食生活を考えることが必須であると考えます。
現在私たちが使っている薬の大部分は“食べ物”に由来しています。食べ物にはそれぞれの薬効や体内での働きに特徴を持ちます。その薬効の強い物はそのまま医薬品としても取り扱われたり、食事では“薬味”として少量が用いられます。即ち、“用い方”が重要なポイントになります。つまり“食べ方”と言う事です。このことが上述の『病は口から』の答えになります。
“食べ方”の学問にも大きく二つの考え方があります。一つは現在主流として使われているのが食べ物が持つ“カロリーと含有する栄養素成分”で論じるのが現代医栄養学です。もう一つは、食べ物それぞれが持つ特性、薬性、即ちクスリの原点となる考え方です。これは「中医営養学」即ち “薬膳”です。この「中医営養学」に基づく食べ方を“膳”の食べ方と言います。即ち、カラダに良い食べ方と言う事になります。私たち日本人は日常の食事において、それとは知らずに薬味や配膳をしています。
- 講座の趣旨
- 上述の通り、当会主催の講座は開講以来二十数年以上の実績を持ち、食べ方の医学「薬膳」を「正しい学習」「解りやすい講義」をモットーにその理論である中医学を習得し、そのリーダーとして貢献できる専門家を養成します。他方、初級者や一般市民を対象としてのNHK文化センターや中日文化センターでの複数の薬膳講座、また、公共が主催する社会人教育講座や高・中学校での食育教育等にも力を注いています。
- 履修方針
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- 食べ物はクスリの原点、と言う考え方を重視し、中医学理論を含めて基礎から応用までをトータルに学びます。
- 食生活の基本である季節や環境等々と共生する理念を重視します。
- “なに?”“なぜ?”“どうして?”に主眼を置いて判りやすく納得の授業です。
- 市販書籍ではなく、講座専用に著作された現実生活に即応した解説を記述するテキストを用います。
- “正しい教育、役立つ講師の育成”をモットーにしています。
- 非営利ですから、物品販売等のあらゆる商業活動を行わない安心の講座です。
- 履修後は「日本・中医保健医学会」から各段階に応じた資格認定証が授与されます。
- 資格取得後は当学会の認定講師として自らの教室の開設や医院での食事指導、及び公共機関の講師として活動頂けます。
Tea Therapy Herbal Medicine(ティーセラピー ハーバルメディシン)
1993年に「茶療・Tea therapy」として国際的に認定
茶療は薬膳の常用形式の一種
茶療とは薬の原点である“お茶”の効能を活用した療法
ハーブ(薬草)もその多くは医薬品の素材となるもので、その使い方は中医学理論に基づいて
私たちは“ハーブ療法”と言う言葉は耳に慣れています。即ち ハーブ=薬草のことです。薬草とはいわば“生薬の原形”を指しています。
元来、茶療とは薬の原点である“お茶”の効能を活用した療法として中国の医学史上に存在していたものが1993年に「茶療・Tea therapy」として国際的に認定され、その発展形とも言える様式が近年とみに広まってきました。即ち、サプリメントや健康飲料と同様な手軽さが特徴です。
この形式は薬膳の薬湯にも漢方薬湯にも分類できます。生薬(薬草)を主体に配合したものを疾病の予防、治療を目的として煎じて飲むものですが、日常的に薄く煎じて“お茶の様に飲む”形をとるか、或いは漢方薬と同じように“クスリの様に飲む”形をとるかの違いだけです。
茶療或いは薬茶・薬湯といわれるものは中医学(漢方)の一種の応用形態と言え、薬膳の常用形式の一種です。ハーブ(薬草)もその多くは医薬品の素材となるもので、その使い方は中医学理論に基づいており、しっかりとした学習の元にはじめて有効且つ安全と言う事が保障されます。また、用いる対象者の状態を正しく判断(弁証という)することが何よりも最重要になります。
- 講座の趣旨
- 上述の通り、当会主催の講座は開講以来二十数年以上の実績を持ち、食べ方の医学「薬膳」を「正しい学習」「解りやすい講義」をモットーにその理論である中医学を習得し、そのリーダーとして貢献できる専門家を養成します。他方、初級者や一般市民を対象としてのNHK文化センターや中日文化センターでの複数の薬膳講座、また、公共が主催する社会人教育講座や高・中学校での食育教育等にも力を注いています。